山里(中山間地)では、 日々の買物に通院、田畑に行くのにも、自家用車が欠かせません。 歩いていくには遠く、自転車では坂道などが大変です。 バス道から外れていたり、バスの本数も少なかったり、 毎回タクシーというわけにもいきません。 自家用車は暮らしの足と言える存在です。 そのため、高齢になり運転ができなくなることは、 今の暮らしを変えることを意味します。 今の暮らしを守るために、 運転に不安を抱えたまま運転し続ける人もいるでしょう。 ですが、ご本人もご家族も、そして周りの人たちも、 不安を抱えたままでいいのでしょうか。 しかたがない、とあきらめるしかないのでしょうか。 私たちは、公共交通機関が限られた山里でも、 できるだけ長く、自分の意思で、 自由に、安全に、安心に移動できることを応援します。 そして、いつか必要となる “運転することを手放す"ための準備をお手伝いします。 私たちはこの取り組みをとおして、 ひとりひとりの生涯の生活の質(QoL)を高めること、 それによって 地域社会がいつまでも続いていくようにしたいと考えています。
■里モビニティ 山里×モビリティ×コミュニティ
里モビニティとは、山里、移動(モビリティ)、地域(コミュニティ)を組み合わせた造語です。
私たちは、移動を軸に、山里(中山間地)での暮らしの支援を目指しています。
■里モビ 山里×モビリティ
山里(中山間地)で使いやすいよう工夫した乗り物を、里モビ、と呼び、その利用を促進しています。

■これまでの活動
2016~ 2018年度 | たすけあいプロジェクト(名古屋大学、足助病院、豊田市など)* 地域住民自らが超小型電気自動車「コムス」を 中山間地での利用に適した仕様に改造し、 日常の移動に活用(里モビサークル活動)。 トヨタモビリティ基金の助成を受け、 名古屋大学、東京大学、豊田市、足助病院と共働で実施。 *開始時名称は「あすけあいプロジェクト」。 |
2019~ 2020年度 | 里モビLIFEプロジェクト推進協議会(豊田市&名古屋大学) 里モビサークル活動を継続してきたが、 行政の直接的支援の終了と共に、プロジェクトは終了 |
〇2016年の開始以来、豊田市旭地区・足助地区の高齢者を中心に
延べ50名の方に利用していただいています。
5年間の総走行距離は約10万kmであり、その間の交通事故はゼロです。